生活介護とは?グループホームと日中活動をセットで考える
グループホームを探しはじめると、必ずもう一つの問いに突き当たります。
「日中は、どこで過ごすのか」
グループホームの多くは、日中は職員がおらず、利用者はそれぞれ外へ通います。つまり住まいと日中活動は、セットで考えないと生活が組み立たないのです。
その日中活動の代表的な選択肢が生活介護です。
利用の要件は市区町村によって運用が異なり、年度ごとに改定されます。このページは全国共通の考え方を整理したものです。ご本人が利用できるかどうかは、必ずお住まいの市区町村の障がい福祉担当窓口、または担当の相談支援専門員にご確認ください。
生活介護とは
日中、施設に通って入浴・排せつ・食事などの介護を受けながら、創作活動や生産活動を行うサービスです。
「作業所」と呼ばれる場所のうち、常時介護が必要な方が通うタイプと考えるとイメージしやすいと思います。
行われている内容は事業所によってかなり違います。
| 創作活動 | 絵画、音楽、手芸、陶芸など |
|---|---|
| 生産活動 | 軽作業、内職、施設外での活動など。工賃が出る場合があります |
| 身体を動かす活動 | 散歩、体操、リハビリ的な活動 |
| 日常生活の支援 | 食事、入浴、排せつ。入浴ができる事業所は、ご家族の負担軽減としても大きい |
| 社会参加 | 外出、行事、地域交流 |
就労系のサービスとの違い
日中活動には他にも選択肢があり、混同されがちです。
| 生活介護 | 介護を受けながら日中を過ごす。働くことが主目的ではない。年齢の上限なく長く通える |
|---|---|
| 就労継続支援B型 | 雇用契約を結ばずに作業をして工賃を得る。働くことが中心 |
| 就労継続支援A型 | 雇用契約を結んで働く。賃金が支払われる |
| 就労移行支援 | 一般就労を目指す訓練。期間に定めがある |
どれが良い悪いではなく、ご本人に合うかどうかです。「働ける方が上」という見方をしないでください。生活介護でその人らしく過ごすことは、就労と同じだけ価値があります。
利用できるのはどんな方か
生活介護は、障害支援区分による要件があるサービスです。一定以上の区分が必要とされ、年齢によって基準が変わる場合があります。
ここは市区町村や個別の状況で取り扱いが変わるため、「うちの子は該当するか」は必ず窓口か相談支援専門員に確認してください。
区分のしくみと、認定調査で実情を正しく伝える方法については 障害支援区分とは?認定の受け方と、障害者グループホーム入居との関係 をご覧ください。
グループホームとセットで考える
ここが、このページでいちばんお伝えしたい点です。
グループホームを見学すると、多くの事業所から「日中はどちらに通われますか」と聞かれます。決まっていないと、それだけで入居が難しくなることがあります。
理由は単純です。日中に誰もいないホームでは、ご本人が一日中ひとりになってしまうからです。生活のリズムも崩れます。
断られる理由については 障害者グループホームの入居条件|断られるのはどんなときか で詳しく整理しています。
確認しておきたい3つのこと
- 通える距離か。ホームから生活介護事業所までの移動手段と時間。送迎があるか
- いまの事業所を続けられるか。ホームが遠方だと、通い慣れた場所を変えることになります。住まいと日中活動を同時に変えるのは、ご本人にとって負担が大きいので、できれば片方ずつ
- ホームと事業所が連絡を取り合っているか。体調の変化や様子は、両方が共有していないと見落とされます
日中も支援が必要な場合
外へ通うことが難しい方のために、日中サービス支援型というグループホームの型があります。日中もホームで支援を受けられます。
詳しくは グループホームの種類(3類型)の違い をご覧ください。
見学するときに見ておきたいこと
生活介護事業所も、グループホームと同じように見学できます。見るポイントも似ています。
- その日の活動が実際に行われている時間帯に見学する。誰も何もしていない時間に行っても分かりません
- 通っている方々の表情。くつろいでいるか、手持ち無沙汰になっていないか
- 掲示物が更新されているか。活動予定や写真の日付を見る
- 入浴・食事の対応。できるかどうかだけでなく、どのくらい丁寧に行われているか
- 送迎の範囲。将来ホームに移ったときも通えるか
見学の考え方全般は グループホームの見学で必ず見るべき10のポイント と同じです。言葉ではなく、事実で確かめてください。
まとめ
- 生活介護は日中の活動の場。介護を受けながら過ごし、創作や生産活動を行う
- 働くことが主目的ではない。就労系と優劣をつけて考えない
- 障害支援区分の要件がある。該当するかは窓口で確認を
- グループホーム探しとセットで考える。日中活動が未定だと入居が難しくなることがある
- 住まいと日中活動を同時に変えない。ご本人の負担が大きい
次に読む
・入居条件と断られる理由は 障害者グループホームの入居条件|断られるのはどんなときか
・日中も支援が必要な場合は グループホームの種類(3類型)の違い
・似た名前のサービスの違いは 共同生活援助とは?グループホームとの違いと、似た名前のサービスの見分け方
・日中活動先の選び方は 作業所(就労継続支援B型)の選び方|2か所まで同時に通えることを知っていますか
お住まいの地域にどんなホームがあるかは、全国の障害者グループホーム一覧から市区町村ごとに探せます。
利用できるサービスや区分の要件は市区町村によって異なります。お住まいの市区町村の障がい福祉担当窓口、または担当の相談支援専門員にご相談ください。
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