グループホームの生活の実際|個室・門限・食事・お金はどうなっている?
パンフレットには、間取りと設備と職員体制が書いてあります。でも、ご家族が本当に知りたいのは、たぶんそこではありません。
個室なのか。門限はあるのか。ごはんは誰が作るのか。休みの日は何をしているのか。スマホは使えるのか。
——こういうことです。暮らしの中身は、聞かないと出てきません。そしてホームによって驚くほど違います。
このページでは、グループホームの生活の実際を項目ごとに整理し、見学のときに何をどう聞けばいいかをお伝えします。
ここに書いたのは一般的な傾向です。実際の運用はホームごとに大きく異なります。気になる項目は必ず見学時に直接ご確認ください。制度に関わる部分は市区町村によって運用が異なり、年度ごとに改定されます。
部屋:個室が基本。でも「個室」の中身は違う
いまのグループホームは個室が基本です。ただし、ここに落とし穴があります。
| 広さ | ホームによってかなり差があります。実際に立ってみて、荷物が置けるか確認してください |
|---|---|
| 鍵 | 部屋に鍵がかかるかどうかはホーム次第。プライバシーを重視するなら必ず確認を |
| 持ち込めるもの | テレビ、冷蔵庫、家具。持ち込み可のところと、備え付けのみのところがあります |
| 水回り | トイレ・浴室・洗面は共用が一般的。何人で1つを使うのかを聞いてください |
見学では、実際に入居する予定の部屋を見せてもらってください。「同じ間取りの別の部屋」ではなく、その部屋を。日当たりも収納も、部屋によって違います。
食事:ここがいちばん差が出ます
毎日のことなので、満足度に直結します。
| 誰が作るか | 職員が調理/利用者と一緒に作る/配食サービスを利用、と大きく3通り |
|---|---|
| 朝・昼・夕 | 朝と夕は提供、昼は日中活動先で、というのが一般的。日中活動を休んだ日の昼食が別料金のことが多いので要確認 |
| 好き嫌い・アレルギー | どこまで対応してもらえるか。個別対応の可否を具体的に |
| 食べられない日 | 体調不良のときの対応。おかゆなどに変更してもらえるか |
| 間食・飲み物 | 自由に買えるか、冷蔵庫に個人のものを置けるか |
見学のときは、献立表を見せてもらってください。そして日付が今のものかを確認してください。古い献立表が貼りっぱなしなら、それ自体が情報です。
門限・外出・外泊
「門限はありますか」は必ず聞いてください。ここはご本人の自由度に直結します。
| 門限 | 設けているホームと、届け出制のホームがあります。時刻だけでなく「なぜその時刻なのか」も聞くと、そのホームの考え方が見えます |
|---|---|
| ひとりでの外出 | 自由か、行き先を伝える必要があるか、同行が必要か。ご本人の状況に応じて変わります |
| 実家への外泊・帰省 | どのくらいの頻度で可能か。外泊した日の食費は返ってくるのかも聞いておくと後で揉めません |
| 来客 | 友人や家族が部屋に来られるか、共用スペースまでか |
制限が多い=悪いホーム、ではありません。安全のために必要な場合もあります。大事なのは、その理由を説明できるかどうかです。
お金・スマホ・嗜好品
| お小遣い | 全額ホームで預かる/週ごとに渡す/本人が管理、などホームによって方針が違います。記録をどう残し、家族にどう共有するかを必ず確認 |
|---|---|
| 買い物 | ひとりで行けるか、同行があるか |
| スマホ・インターネット | 使用の可否、Wi-Fiの有無、使いすぎたときの関わり方 |
| お酒・たばこ | 禁止のホームが多い一方、条件つきで認めるところもあります |
一日の流れ(平日)
ホームによりますが、おおむねこうした形になります。
| 朝 | 起床・身支度・朝食。職員が声かけをして、日中活動先へ送り出します |
|---|---|
| 日中 | 作業所や就労先へ通所。ホームは基本的に無人になります(日中サービス支援型を除く) |
| 夕方 | 帰宅。入浴、夕食、洗濯など |
| 夜 | 自由時間。テレビ、趣味、部屋で過ごすなど。就寝 |
日中の過ごし方はホームの型(3類型)によって変わります。
休日の過ごし方
ここは意外と聞き忘れられます。平日は日中活動先があるので流れが決まっていますが、土日はホームで過ごすことになります。
- 休日に職員は何人いるか
- 外出やレクリエーションの機会はあるか。頻度は
- 部屋にこもりがちな方への関わりはどうしているか
- 行事(旅行・季節の催し)はあるか。費用は別途か
体調が悪くなったとき
| 通院 | 誰が付き添うか。かかりつけ医を変える必要があるか |
|---|---|
| 服薬 | 誰がどう管理するか。飲み忘れをどう防いでいるか |
| 夜間・緊急時 | 夜は職員が泊まっているのか、宿直なのか。緊急時にどこへ連絡が行くか |
| 入院になったら | ホームの利用はどうなるか。費用の扱いは |
家族との関わり
- 面会はいつでもできるか。事前連絡は必要か
- ホームからの連絡は、どのくらいの頻度で、どんな内容か
- 日々の様子を知る手段はあるか(連絡帳、電話、面談)
「何かあったときだけ連絡します」というホームと、日常的に様子を伝えてくれるホームがあります。どちらが合うかはご家族次第ですが、方針は先に聞いておくべきです。
まとめ:聞きにくいことこそ、先に聞く
門限、お金、スマホ、お酒——聞きにくいと感じる項目ほど、入居後にすれ違いが起きやすい部分です。
そして質問したときの答え方も見てください。「ケースバイケースです」で終わるのか、具体的な例を挙げて説明してくれるのか。そこに、そのホームの日々の関わりの細かさが表れます。
次に読む
・見学の全体的なチェックポイントは グループホームの見学で必ず見るべき10のポイント
・ホームの型の違いは グループホームの種類(3類型)の違い
・毎月かかるお金は 障がい者グループホームの費用はいくら?家賃補助と利用者負担のしくみ
・入居できるかどうかは 障害者グループホームの入居条件|断られるのはどんなときか
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